第343話 してやられました! (2)

 まあ、そんな顔を主要な三人がするものだから。周りにいる者達はワッ! と、ザワザワと騒めき始め。動揺を始め出すのだ。


 特に先程弁姫殿下に橋蕤きょうずい李豊りほうの、両戦姫率いる埴輪仕様の空中飛行隊の迎撃を任され。迎撃ようの攻撃魔法を詠唱していた二人。張譲ちょうじょう段珪だんけいのサキュバスお姉様コンビはね。大変に困った顔、動揺を隠せない顔をしながら驚愕している弁姫様へと。


「ひ、姫様どうしましょう?」


「殿下~。魔法の再詠唱が間に合いませんが、いかがいたしましょうかぁ~?」と。


 自身の顔を青ざめながら、自身の背にある羽をバタバタと羽ばたかせ、フワフワと浮きながら問うのだと、説明をしたところで。一体何が、この場に起きて、この物々しく混乱、大騒ぎ、刹那な状態へと陥った様子……。黄砂、黒煙が混じり合う中で、多々いる埴輪仕様のおチビな兵達も。




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