第315話 更に両雄頑張ります! (4)

「「「おおおっ!」」」と。


 皆仲良く一斉に声を上げ、感心するだけではない。


「流石、孟徳。孟徳だな」と。


 夏侯惇が、自身の従妹の事を絶賛、歓喜すればね。


「うん、流石。戦上手の孟徳だね」と。


 夏侯惇の独り言のような言葉、台詞に対してつられるように李儒理儒が言葉を漏らす。


「う~ん、確かに李儒理儒殿の言う通りですね」


「ええ、確かに。我が君の言う通りで、曹操殿は更に郭嘉殿に銘じて、李通殿と李典殿の歩兵隊を、魔法スキル伏兵の術を使用し伏せ、隠していたようですから。流石が曹操殿と言ったところですね。やはり彼女は冷静沈着、抜かりはないようですから。此度の戦は弁姫様と曹操殿の勝利で終わったかな?」と。


 華雄将軍が遠目で戦場、合戦場を、自身の目を細めながら観察──。


 荀攸嬢の言葉に続くように言葉を漏らすのだ。


 だって遠目からの両軍の様子。


 只今両軍刹那な状態。


 両陣営の戦姫達が凛と勇んで咆哮、罵声を吐き。己の家臣達を鼓舞、叱咤激励をしながら争う。戦をする刹那な状態の中で。


 今の伏兵による槍、戟を持参したの攻撃により。紀霊将軍の援軍へと馳せ参じ、疾風迅雷の如く駆けつけてきた。


 李傕嬢と郭汜嬢の装甲騎兵隊達は混乱を生じ始めている。







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