第301話 両雄入り乱れて! (2)

「伯母上の言う通りですよ。李儒理樹殿。仲が良い程喧嘩をするとも言うではないですか? あちらの日本世界へ居る時は、四人は仲が良いのでしょう?」


『クスクス』と、エルフの少女、荀攸じゅんゆうが、伯母である荀彧の言う通りだと告げ、尋ねれば。


「う~ん。確かに……」と。


 李儒理樹は声を漏らせば、ある事を脳裏に思い浮かべる。


 そう、以前の話し。この物語自体の冒頭シーンではないが。


 李儒理樹の日本の部屋で自らが、自分好きな位置へと座り、横たわり、雑誌、漫画、ライトノベル、パソコン、スマートフォンなどを見て、読み、視聴しながら寛ぎ。


 李儒理樹へとスナック菓子やケーキ、コーヒー、紅茶などを直ちに用意するように急かす四人……。



 魔王な董卓閣下と女神弁姫殿下。


 そして魏の覇王曹操孟徳と仲の暴君袁術嬢の御姿を思い出せばわかる通りで、洛陽宮殿内の寝所や日本の理樹李儒の部屋では仲がいい、と言うか?


 お互いが好きな事をしている為か?


 ほとんど争う事はないのだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る