第79話 漢の二人のやんごとなき姫殿下(7)
「うぅ~ん、そこ、そこがぁ~。あぁ、ああ~。そこがいい~。御方さま~」と。
女性の声音での淡く甘い声音が漏れ聞こえてくる。きた。
「あぁ~ん、あん、御方さま~。もっと~。もっと~。ああ~。強く~。激しく~。そう、して、してくださいませ~。ああ~。お願いします~。御方さま~」と。
更に女性の声音での掠れた淡い声色での嬌声と、本来は言いたいところではあるのだが。漏らす女性の声音を、皆も良く聞けばわかる通りだ。
そう、大変に荒々しく、激しい声色──。声色なのだ。
一体何を荒々しくしているのかわからない。わからない御二人さんなのだが。
そう、この大きく荒々しい声──。大変に激しい声音の持ち主は、た、多分? 先程魔王董卓閣下に不満を漏らし。『御方~』、『御方さま~』、『もっと~。激しく~』と。淡く、甘い声音で、董卓閣下のカレである李儒(理樹)へと要求、嘆願を急かしながら告げ漏らしていた。弁皇女殿下の声色で間違えないと思われる。
と、いうか?
先ず間違えないのだよ。
だから御二人はいい加減にしないと、未だ今のお時間は……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます