第6話今朝の活動報告~~!

 あ、いや。砂糖多めに入れときました。

 :トロピカーナよりすごいんじゃない?

 カフェインは午前中にとったほうが、夜の睡眠を阻害しないので、あと糖分はないと頭が働きませんから。

 :そうね。

 :ヒロプラどうだった?

 はい……予想以上におもしろかったです。兎神さん、時代の寵児ですよ。あれほどソツなく外さないって、そりゃあ初期メンバーに誘われもしますって。安定のクオリティーと言うべきでしょうか。

 :そう。庶民的なのよ、才能がある。庶民の才能が。

 時代は庶民の生活! でしょうか。

 :なるほどね、あなた言うじゃない。

 おもしろいですものね、庶民の世界。

 :ありふれてるものね。

 人が物事を承認するに至るのには三つのうちどれかに当てはまるらしいです。

 :ひとつには?

 ありふれていること、です。

 :私生活とか、興味ある?

 他のみんなはどうしてるかなーって、思う瞬間、あります。確かに。

 :えーっと、庶民の生活?

 現代の人々の暮らしって、異世界同然ですから。

 :あー、まあね。

 物事を承認する条件、あと二つは「すでに認知されていること」と「まだ誰も知らないこと」わたくしが庶民的生活に惹かれるのは、後者ですね。だって、人それぞれに人生は初体験! なわけですし。それを書くひとは人生を深く生きていると思います。自分の人生を愛している、と。

 :そうね。古い価値観をそのままに、うわっぺらだけかしこくなったものよ。

 庶民の知恵でしょうか……?

 :つまんねー。

 そんなことありませんよ。知恵というのは闇があり、汚れがあり、汗があって初めて開花すると思います。初めからキラキラしているのは、赤ちゃんくらいですよ。

 :メモメモ。

 人生の影がさしこむこともなく、けがれもなく、汗もかかないなんて、本当に生きているといえるのか? 真に知恵あるものといえるのか?

 :どっぷりとハマってんの?

 なににです?

 :愛。

 どういった意味でしょうか?

 :私たちの愛。

 ある意味母よりも。人間は裏切るけれども、それを許すこともできる。だけど、脳内キャラが裏切りをしたら、ダメですよ。作者にたいして責任を持ってください。なにせ、わたくしふにゃふにゃです。

 :(笑)そっか、そうなのかー。

 ええ。


 :ふうん? じゃあさ、そっち方面の話、書いたら?

 そっち、とは?

 :愛の虜、にする。

 だれを?

 :おまえを。放し飼いにする。

 ラスト・エデンですか?

 :そっちだ、ばかもの!

 は。わたくしを放牧する、お話ですか?

 :どっちかというとそっち。

 放逐なさるので?

 :そっち!

 どちら?

 :頭痛い。

 そんな詐欺集団みたいに繰り返されても、わたくしからは何も出てきませんよ。

 :頼りになるなあ。

 大体詐欺にひっかかるのは、お金持ちか、後がないって相場が決まってます。

 :そうだな。

 :(だめだこりゃ)


 放し飼いで思い出しました。『NANA』で確か蓮の入れ墨をしたNANAが「ハチ」を放し飼いにするために、画策するっていうのが確かありました。そっち?

 :そう!

 え~~。恋愛ものはいまいち理解できないからなぁ~~。

 :おまえ、それでも作家か!

 資料を集めるところから始めないとなあ。ラブでしょ? エロじゃないんでしょ? はぁ~~。

 :エロならいいのか。

 ええ。エロ話はうまくできる人ほどコミュ力高いですから。学生時代、よく巻き込まれかけました。逃げまくりました。だからダメなんだな~~。

 :うぶだね。

 ラブでしょ? 最近読んだのが桂正和さんの過去作品で。あれはキュンキュンした。男の子が純でいいのよね~~。

 :ふむ。

 :いんでない?

 :その路線でいけば?

 あれは珠玉の名作だった。誰かにとっての都合のいいお人形じゃなく、控えめだけどちゃんと自己主張するんだよ。そういうヒロインを好きになる主人公って、心が豊かなんだと思う。このヒロイン最高だなって、作者さんすごいなって思います。

 :異常なんだよ。

 なにがです?

 :おまえの感性、男!

 ……いいじゃないっすか。男でも女でも、小説は書かなくちゃいけないんだし。

 :少し……緊張感を与えてみようかな。

 だれに?

 :おまえに。

 ええー。また死ぬ目にあうの?

 :ほらみろ。地獄に舞い戻りたいか。

 ううん。それは嫌な気もする。ハッピーエンド目指して頑張りたい。

 :すごくいいな。それが描ければ一人前だ。

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