第14話 冷凍たこ焼き

曇り気味の空もだんだんと晴れてきた。


凱旋門のような巨大な建造物はよく見るとまだ未完成のようだ。


地表はドライアイスが覆っている。


地平線の彼方に岩やら山が連なってるのが確認出来た。


“何か食べとかなきゃもたんぞ”


鏡太郎は小屋に戻り冷蔵庫の中を覗く。


冷凍庫を開けたら冷凍たこ焼きが入っていた。


電子レンジはないので、ビニールに包んで鞄に入れる。


スマホもまったく機能せず。



バス停留所の時刻表は削られていて、停留所の名前さえ分からない。


まだ冬のはずだが、微かに汗ばんでる。


2019年(R1)5/31(金)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る