日の目・手の目
我は日の目
明朝、紅の空
暮れ泣くあけぼの
斜めから降り注ぐ
我は手の目
包まれた影の壺
隙間より光を浴びて
一度でも開いたら
じきに蜃気楼へと溶ける
我は日の目
手の中へと吸い込まれ
我は手の目
日へと差し込む鍵を仕掛けて
渇望、どちらにも
染み付いて離れない
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