天狗と椿

風は我が刃

誠を貫き守るもの


風は我が記憶

その身に刻み酔いしれるがよい


風は我が忠告

聴けるそなたはまだよろし


揺れて落ちたそなたの首

誰も気に留めぬ

あんなに好いていたであろうに

愛でていたであろうに


ならば私がもらい受けよう

確かにこの世に咲いていた

お前という一輪の花を

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