カクヨムコン8が終わったよ、一週間ほど前に。

 東京に雪が降った。

 立春が過ぎてから温かい日が続いて忘れてたけど、まだ二月なんだよね。一年で一番寒い頃だ。そりゃ雪の一つも降ろうかってものだ。


 東京で雪が降るのは、実はそんなに珍しいことでもなかったりする。年に一度くらいは、車道が白く踏み固められる程度に降り積もる。

 五センチも積もれば、東京の交通は大混乱だ。帰宅難民で溢れたりするし、物流だって滞ったりする。雪深い地方で育った俺には、理解しがたいパニックではあるのだけれど。

 とりあえず、雪道をノーマルタイヤで走るのは危ないのでやめた方がいい。いくらゆっくり走ろうが、確実に滑るから。


 そんな解りきったアドバイスはさておき、一月末日をもって、カクヨムコン8の応募期間が終わった。そして先週、読者選考期間も終わった。

 そう、終わったのである。原稿が間に合うかどうか気をもみ、眠い目をこすりながら執筆し、ランキングとにらめっこして一喜一憂する日々はもう終わったのだ。


 今年は余裕のある参加だった。

 原稿の七割は期間前に書き上がっており、残りの三割も十二月中に書き上げた。たかなんのくせに、どうしたことだ……と、自分でツッコミを入れるほどに余裕があった。


 ご存知のこととは思うが、今年は『チャオ!チャオ!パスタイオ』というパスタ小説で参加した。今回は俺の作風が許容するギリギリまで、エンタメに寄せて書いてみた。

 俺の書く小説に異世界転生はないし、チートもハーレムも後宮もアヤカシもない。よろしい、ならばグルメで勝負だ……という訳でパスタ小説なのである。


 余裕のある参加だったおかげか、はたまたエンタメに振ったおかげか、いままでで一番読んでいただける小説となった。カクヨム期間中に、レビューの★を百個以上つけていただいたことなんて、いままで一度もなかったのだから。


 期間中に★百個獲得が読者選考の合格ライン……そんな真偽の判らない噂がまことしやかに囁かれているけれど、これが本当であれば、読者選考を通ることができるかもしれない。通ることができればいいな。通らないなんてことがあろうはずがない。いや、通してくれよ(切実)


 今回の読者選考を通過できないのであれば、来年以降はカクヨムコンへの参加は見送ったほうが良いのかもしれない。どうも読者選考は苦手で、そして相性が悪い。

 それならばいっそ、三月末締切の公募に集中した方がいくらか実りがあるだろう……と、まぁ、今回もそう思いながらの参加だったのだから、もしかしたら来年だって臆面もなく参加しているかもしれないけど。


 さて、あとは結果まちという身分になったので、次回作に着手したいな……と思いながら、何を書くか定まらず悶々とした日々を送っている。

 三月締切の純文学系公募の原稿に着手しなければならないのだけれど、いったんエンタメにふりきった感覚が、なかなか文学モードに切り替わってくれない。困ったものだ。


 たまにご要望をいただく『チャオ!チャオ!パスタイオ』の続編は、きっとそのうち書くと思う。まだ書いてないパスタはいっぱいあるし、また百合子や萱代さんとワチャワチャしたい気持ちだってあるし。


◇チャオ!チャオ!パスタイオ

深くて美味しいパスタの世界

料理なんて二度とするもんかって思ってた

https://kakuyomu.jp/works/16816927861458502843


 もう一作、ひそかに『柚子崎ディストーション』もカクヨムコンに出していたのだけれど、一年前の小説だし宣伝もあまりしてなかったし、こちらは読者選考を通るとは思えない結果。

 小説自体はよくできてるはずなので、甘酸っぱい青春の世界に飛び込んでいただければさいわい。若干のBL描写がありますので、苦手でなければ……。


◇柚子崎ディストーション

恋とバンド、熱く切ない夏ものがたり。ボクが好きになったのは男性でした。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859166796326


 未完の大作になってる『ビットレイニア物語』も、続きを書きたい気持ちはある。でも、まぁ、優先度的には後かな。(あ、これ、完成しないヤツだ)


◇ビットレイニア物語

最強の魔導師ドー様が物理で殴る☆古き良き王道ファンタシー好きへ贈ります

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887268447


 そんなこんなで、書くものいっぱいなのでこれからも頑張っていきましょうか……ってあたりで締めときましょうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る