消えるヒッチハイカー

 私は骨谷ほねたに英美里えみりです。おはようございます。え、朝じゃないって? デトロイトはやっと日が昇ったところですよ。今日は私が海の向こうの都市伝説を教えましょう。

 ある夜のこと。タクシーの運転手が若い女性を乗せる。しかしその女性、全く生気を感じさせない。

 バックミラーでチラチラと確認しても、表情が変わりやしない。

 冷や汗をかきながら目的地にたどり着く。

「着きまし…ひゃあ!」

 後ろには誰も乗っていない。驚いたタクシー運転手は、近くの家に駆けこむ。

「それは、また私の娘です」

 家の女性はそう答え、運転手に運賃を渡した。


 これは一番有名な都市伝説じゃないでしょうか? 

 幽霊の女性はその家の住人で、数年前に亡くなっており、タクシーを拾っては家に帰ろうとするそうです。少し怪談のようですかね? でも死してなお、家に帰ろうとするのは、どこか温かくないでしょうか。

 有名なだけあって、消えるヒッチハイカーには様々なバリエーションが存在します。また、話は海を越えてヨーロッパでも語り継がれているんです。日本でも、これを元にした話が沢山あります。

 その広がる様はまさに都市伝説的。消えるヒッチハイカーは今や、世界を巡る旅人の様です。移動手段はそれこそヒッチハイクでしょう。

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