あざへの応援コメント
応援ボタンを押してから、コメントを書きだすまでに幾日もかかりました。
と言うのも、私は純文学と言うものをはっきり理解していないので、こういう作品に果たしてずかずか入っていっていいのかと言う疑念があったからです。
ですが、純文学と言うものを深く理解するためにはやはり、踏み出さねばならないと意思を固め、今に至ります。
思った事を書きますが、間違っていたら訂正して下さい。
この小説を読んだとき、私は「私の事を誰かが観察していて、それを教えてもらったキタハラさんが書いたのか?」と思ってしまいました。
しかしそんなわけないので、どうしてそう感じたのかを考えました。
これは読者の「これならあてはまるだろう」と言う要素をそこかしこに入れ込み、読者の心理に「君って、こういう風じゃない?」と訴え掛けてきていて、私はただそれに「うん」とうなずいただけなのではないかと言う結論に至りました。
冬の情景、抜け出さなければいけない実情。
高木くんは現状を良く思ってないように思えました。それは雪を虫と表現してみたり、電子レンジの音を耳障りと言ったり、描写の一つ一つが少しずつ後ろ向きだからです。絶望的に後ろ向きなんじゃなくて、どっちかと言えば前向きじゃない程度の後ろ向きさ加減で後ろ向き。それが何度も何度も重なっていく。
その後ろ向きな描写が重なり続ける事で一言も「今が嫌だ」と語っていないのに、何となく伝わってくる。高木くんの現状に対しての後ろめたさ。
工場へのバイトも、人妻の夏美さんの存在も、いずれ決着を付けなければいけない。
しかし、今は、まだいい。
なぜなら今は冬だから。自分がダメなんじゃなくて、冬だから、雪が降ってるから、このタイミングじゃないんだって思う。(夏美さんに夏の字が入っているのは作者からの免罪符か何かか……?)
解決しなければいけない問題を後ろ回しにする人間の弱さと、それに負ける当たり前の人間が描かれている。
誰もが陥る「今のままでいい」と言う罠、毒、ドラッグ。
それを明け透けに言い張るのではなく、老獪な立ち回りで描いたのではないか。
私はこの小説を読んだときに、そう感じました。
あの、本当にわけわかんない事言ってんなって思ったら、教えてください。
作者からの返信
素晴らしいコメントありがとうございます。
「まるで自分のようだ」と読者に思わせたい。それは日常を描いたものでも、非日常(『オールザサッドヤングメン』とか)でも同様にやりたいことです。
そしてさくひんで結論をつけない、というのも。
読者の皆さんの生活に、なにかきかっけを与えたい、そんなことを考えながら、書いています。
あざへの応援コメント
13歳には早すぎた😵💫
いや才能があんのはなんとかわかるんだけど、
この本を読書感想文にまとめろって言われたら
薄っぺらい内容しか書けないくらい?
長文コメを読んでやっと片足突っ込めないかぐらい
14歳の誕生日に読みにきます。