短編集「時給720円の天使」「史上最古のロボット伝」

毒島伊豆守

第1話 時給720円の天使

 ※お題箱でいただいたタイトルです。


 働いたら負けだと思っている!


 FPSにソシャゲ!

 

 トロコン常識!


 深夜アニメにストロングゼロ!


 三食、昼寝、冷暖房!


 俺の人生これでいい!


 ついに両親ブチ切れた!


 働かないなら家を出てけだと!


 わーった!わーったよ!俺もそろそろ打って出ようと思ったんだわ!


 仕方ない、フルタイムニートからパートタイムニートに変身する!


 髪切った!


 イヲンで服買った!


 履歴書書いた!空欄多い!


 バイト先の条件は安近短!コミュ障でも安心、家から近くて、短時間!


 そんな職場なかった!、と思ったらあったわ!


 教会みたいなところ!っていうか教会!


 キョドりながら面接!


 質問ハイハイって答えて愛想笑い!どんな神でも奉仕しまっせ!


 採用っぽい、ちょろいすわー!


 時給720円!


 ちょい待てyo!,最低賃金下回ってんぞ!


 ニート様の検索パゥワーなめんなよ!


 で、結局不採用かよ!


 ファ〇ク、ダゴン秘密教団!


 業務内容:生贄、ってなんだよ!


 クトゥルーなのかクトゥルフなのかはっきりしろって!


 面接初戦はこうして終わったわけだが!


 時給720円で俺を使おうってのが間違いなの!


 やっぱり社会のほうが俺の夢ってやつを理解してくれないと!


 たぶんさ、俺が世の中にはばたくには、天使の翼が片方足りないんだよ!今テキトー言ってるけど!


 ここはドーンと俺がビッグになるためのもう片方の翼をプレゼントフォー俺してくれるドジっ子属性の女神の登場待とうや!


 長期戦!10年計画!


 とゆーわけでニートから夢追い人にジョブチェンジした俺をよろしくな!

 

 夢が何なのか自分でもわかってねーけどな!

 

 (勢いだけで完)

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