19日目
風歩日記。……モモ先輩の部屋で目を覚まし、学校へ行く。お昼にお弁当を食べていたら青先輩が来て放課後にばっちゃんの喫茶店に行くように言われた。何やら用事があるらしい。詳しい用件を青先輩は言わなかったけど大事な用事らしいのは雰囲気で察したので断れない感じだった。まあ断る気もないけど。
風歩日記。……放課後、お巡りに呼び止められた。話を聞くと、お巡りはあのトイレを後日ひとりで調べたらしい。で、個室のドアの下の面に血痕を発見した。で、その血痕を調べてもらった。そしたら血液は人間のものではなく猫のものだった。という話だった。あのトイレでは人間は死んでいない。ってさ。
風歩日記。……ばっちゃんの喫茶店に行ったらカウンターに20代後半くらいの男がいた。その男に目線の動きだけで隣に座るよう促されたので隣に座る。すると男は立ち上がって喫茶店から出て行った。男の席に手紙が置いてあったので、ばっちゃんに忘れ物として届け……冗談。明らかに私宛。さて何かな。
風歩日記。……結論から言うと私が見たのは本物の死体だった。どうやって死体を処分したのかも分かった。監視も事実。でもその事実に気づいたことを悟られてはいけないようだ。私は今は無理を言ってタツ子の部屋に泊めてもらっている。モモ先輩の部屋は商店街の一角にある。それが問題になるとは。
なんでも知ってるムジークン。
風歩さんがトイレで見た死体の下には透明のシートが敷かれていたコポ。居酒屋の店主が被害者を殺した後、シートで死体をくるんでトイレの屋上に隠れたコポ。風歩さん達がいなくなった後で死体を運んだコポ。日比野神父は気づいていたコポ。
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