呪いと感謝

 どうか聞いてくれ。


 私は小さい頃から、何かにつけて泣いていた。


 いつしか「泣き虫の私」を、自分自身を呪っていた。


 けれども気が付いた。


 泣くこと自体は悪ではない、と。


 そして泣くことが出来ることが、いかに素晴らしいかを。


 「泣く」、この行為は自身を調律する効果がある。


 私はこの行為に感謝した。

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