第13話 団子屋にて…
「小太郎、この団子は旨いな! 」
宿に行く途中にあったお団子屋さんで俺と氏康ちゃんと吉政さんの3人は休憩をとることにして、今はお団子を頂いている。
「餡子が絶品じゃな♪ 」
そういってお団子を食べる氏康ちゃんを見ると彼女は口元に餡子を付けたままニコニコしている。
「主、口元に餡子が付いてますよ? 」
そういって俺は指で餡子を取って自分の口に運ぶ…。
「うん、甘くて美味しいですね」
「ひゃわっ!こっ、ここここっ、小太郎! いっ、いきなり何なんだ! 」
そういって氏康ちゃんは顔を真っ赤にして俺を見つめてくる。
「何って…、主の頬に餡子が付いていたので取っただけなのですが? 」
(子供の時、康香もよく付けてたな…氏康ちゃんもこういうところ少し抜けてるから俺がしっかり支えないと…)
「いっ、いや、そういうことじゃなくて…」
(口吸いをするべきじゃったのか? したいって合図なのか? わっ、妾は経験が無いからどうすれば良いのか分からぬぞ! )
「今日、一緒に寝るぞ! 」
氏康ちゃんは顔を真っ赤して吉政さんの方へ駆けていってしまった…。
「どういうこと! 」
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