第7話 新しい仲間…?
熱も下がり、元気になってから1週間ほど経った。
記憶の映像は3日ほど前に全て見終わり、産まれてから3年間の総復習も済んだ。
「そして今日は遂に!ステータスの確認といこうと思います!」
今日は両親は貴族のアレコレで出かけていて帰るのは夜だし、2人の兄は寮制の学校だから長期休み以外は家に居ない。
やるなら今しかないっしょ!
でも、使用人が優秀だからって子供一人置いてみんな出かけるって危なくない?
1人になりたかったからまあいいけど。
さて、ステータスってどうやって開くんだ?
あ、出た。便利だな!やっぱり念じるだけで出るらしい。
「ふむ、ポップアップ型の半透明の画面か。未来的でかっこいいな!」
どれどれ…?
――――――――――――――――――――
種族:獣人・ネコ族
名前:ネフィリア=モンクスフート
性別:女
Lv.2
【ステータス】(stp:50)
体 力 :30(F)
攻撃力:10(F)
器 用 :10(F)
知 力 :50(F+)
敏捷性:10(F)
生命力:40(F)
精神力:10(F)
回 避 :10(F)
防御力:10(F)
魔防御:10(F)
【スキル】(skp:20)
〈武器スキル〉
杖術Lv2
〈攻撃スキル〉
全属性魔法Lv1
〈パッシブスキル〉
異常状態耐性Lv1
HP自然回復Lv1
MP自然回復Lv1
〈特殊スキル〉
森羅万象Lv.10(MAX)
✱メッセージ:新着1
――――――――――――――――――――
なんか見覚えないものがあるーーー!
森羅万象レベルMAXって何?!私こんなの取って無いよね?無いよね?!
ん?メッセージがある…。
私は“新着1”の文字をタップし、メッセージを開く。
『ネフィリアちゃんへ
神の権限で特別にスキルを与えといたぞい。
その森羅万象スキルは儂ら神の知識のほんの少し、その世界についての知識を覗き見ることが出来るようになっておる。
お主の大好きな“チート”には必要なものじゃろ?気をつけて使うんじゃぞ。』
送り主が書いてないが口調で分かる。
最初にあった神だ。
「なかなかいい仕事するな!」
でもこのスキルどう使うんだ?
『ハイハイ、お呼びですです?』
空耳かな?めっちゃテンション高い声が…
『空耳ではないですよー!私ですぅー!』
オレオレ詐欺ならぬワタシワタシ詐欺?
『失礼ですね!森羅万象ちゃんですよー!!フィアちゃん専用のスキルちゃんですー!』
こんなテンションなの?なんか、もっとこうできる秘書みたいな感じだと思ってた。
『フィアたーん!名前つけてください!』
“たん”呼びし始めた…。
「チェンジで。」
「それは無理じゃ!」
うお、神の声が…。
「そ奴は儂の領域外じゃ。勝手にその性格になったんじゃよ…。」
『そうですよー!私は誰の干渉も受けないのですですー!フィアちゃんは別ですよ?』
私の干渉は受けるならできる秘書のお姉さんになってくださいよ…。
そのテンションはちょっと付いてけない。
『性格は変えれないですよー!それより早く名前が欲しいです!な~ま〜え〜!』
森羅万象でしょ…?
シンラは普通だし、バンは男っぽいし…。
『スキル名に掠りもしないのでも良いのですよー?可愛いのがいいのですぅ〜!』
やっぱり女の子なのね…。そうだ!
『何ですなんですー?閃いたですか?!』
「“エア”ってどう?たしか、どっかの神話の知恵の神だったと思う。」
『エア…、可愛いです!!私はたった今からエアちゃんなのです!』
神の名前ってよかったのか…?神からの贈り物に神の名前付けるって、神的にどうなの?
「儂は全然OKじゃよ〜。神話の神は大体が単なる物語じゃし。」
コイツ…、ぶっちゃけおった…!
まあいいならいいか。
「エア、これから宜しくね!」
『はいです!
呼び方はマスターって呼んだ方がいいです?ひらがな表記でますたーがいいです?
フィアちゃんがいいです?フィアたんがいいです?』
「フィアたん以外でお願いします。」
ココだけは譲れない。“たん”付けは嫌だ。
『フィアちゃんって呼ぶです!
マスターは他人行儀でなんとなく嫌です!』
「じゃあそれで。私はエアって呼ぶから宜しくね。」
『はいです!フィアちゃんよろしくです!』
テッテテーンッ
『スキル森羅万象のエア』が仲間になった
……てか?
すっかり忘れてたけど、あの神は何しにここに来たんだろう?あといつの間に帰った?
どうでもいいけど。
「儂の扱い…、もう慣れたけどのう…。」
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