お嬢様は(不本意だけど)無双する

ぽむ(´・ω・`)

第1話 目が覚めたら、


「ココ、どこ?」


目が覚めたら見知らぬところに居た。


周りは一面真っ白で、白い壁に白い床、寝ているベッドまで白いと来た。


「白すぎて目がチカチカする…」

「おお、それはすまんかったな。」


…………。


「何方ですか?」

「儂か?儂は神じゃ!」


やばい人が居る。

自分のこと神って言ってるやばい人が居る。


「人の事をやばいと2回も言うでないぞ。」

「…言ってないもん。思っただけで」

「思うだけでも失礼じゃわ!」


あれ?てかこの人私の心読んでるの?

私今の口に出してないよね?


「うむ。儂が神だと信じたかのう?」

「まあ、一応そうせざるを得ない。」

「頑固な奴じゃ…、」


それはそうと私は何故ここに?

ていうかここ何処よ?


「喋らんのか…?」


心読めるなら喋る必要無くない?

必要無いことしたくない。労力の無駄。


「そうかい…、」


で?ここ何処?私は何でここにいるの?


「まず、ここはそうじゃのう…おぬしらの言うところの天国かのう。」


は?


「そしてお主は1回死んだのじゃよ。」


は?


「無言で威圧するのやめれ…、」


詳しく説明してください。

あなたは誰で、私は何で死んで、どのような経緯でここに居るのか、根絶丁寧に分かるように説明してください。


「長くなるが、よいかのう?」


早くしてください。さっさとしてください。

長くなるのは百も承知ですから。


「では最初から説明するとするか…」




――――――――――――。



どうやらこの神(自称)が言うには、私は現世で夜中、寝ている間に火災に巻き込まれ死んだらしい。

そして、火災はもともと起きるものだったらしいのだか、私が徹夜して起きているはずだったらしい。が、何故か爆睡。


そのまま焼け死んだ…との事だった。


「ほんとに、お主なんで寝ておったのじゃ…そして儂は自称ではなくちゃんと神じゃ。いい加減信じとくれ…」


ハイハイ。


で、予定外の死だったので救済処置として、私の魂(?)を拾って天国…まあ、天界に一時的に留めているというのが今の状況らしい。


「他になにか疑問はないかの?」


これから私はどうなるんですか?

人生やり直しですか?生き返りですか?


「ふむ、生き返りは出来ぬのじゃ。お主はもう完全に死んだことになっておるからのう。それでもって、地球で人生やり直しも無理なんじゃよ。規則でな…。」


では、どうしろと?このまま永遠にここで過ごすんですか?嫌ですよ?


「そこまで言わんくっても、まあ安心せい。ちゃんと転生出来るからのう。」


転生ということは赤子からですね?

記憶はどうなるのですか?


「赤子からスタートで記憶は選択出来るぞ。成長途中で思い出すパターンと、初めから覚えているパターン、お主の自由な方を選ぶと良いぞ。」


そっちのミスで死なせた癖にやけに上からですね。最初からは赤子のあいだの羞恥心がすごそうなので途中でお願いします。


「お主根に持つタイプ…いや、なんでもない。何でもないからそんな睨まんでくれ。」


それで?

地球は無理なら何処に転生するんですか?


「うむ、その事なんじゃが…、選択肢が3つあるんじゃよ。」


して、その選択肢3つとはどのようなものなんですか?



「ふむ、それはのう……、」





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