第20話『おしごと』
「お兄ちゃんはおしごとってたのしい?」
「楽しいかどうか気にすることが少ないかな」
「んー、そういうもの?」
「でも楽しんでやってるひともいるだろうね」
「わたしもおしごとしたい」
「じゃあ、家事とか分けてあげようか」
「それは『おかあさんのおしごと』です」
「今は老若男女、家事くらいやる時代だよ」
「『いもーとのおしごと』というのを提案します」
「内容は?」
「お兄ちゃんにひっついて、かまってもらって、それから寝ます」
「ただのぐーたらじゃないか」
「ちなみに『寝る』は隠語です」
「特殊な客商売じゃないか!」
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