人よ

六畳一間に唯一人

電気もつけずに唯一人

パソコンの電光だけが唯一

停滞した空気と

打たれるキーの音が唯一

飲みかけの水

放っておかれた割引券の末路

冷蔵庫の賞味期限が切れた食べ物

動かぬ虚像に悩まされ

広大な妄想に生きる唯唯一人

人よ、人よ、人よ

それは人か?

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