冬と春

寒い冬を越えて

春の芽吹きを感じ

私は踊り湧く季節を眺めていた

どうにも輪に入れない私は

羨ましいとか悔しいとか、そんなのはなくて

ただ右から左へと流れる音楽を聴いているだけでした


私たちは冬を越して

何度も後悔をして、巡りながら躓いていく

春を何度も感じ、心を躍らせたくて

浮かれるよりも沈む気持ちを救い上げ


繋がれた足枷は、いつのまにか外されているし

どこへでも行けるというのに

どこへにも行けないのは

臆病者である私は目を瞑るだけで


私たち生きていく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る