第25話職業訓練学校
職業訓練学校にも、色々な人たちがいました。
プレスの工場で、働いていたという40近いおじさん。
中学校を卒業して、高校に進学しないで、
職業訓練学校に来た少年。
50過ぎの初老の男性と年齢がバラバラでした。
専門学校とか、大学に比べると、授業料とか、
入学金は、安いんですけど、
板金溶接用の装備をそろえるのに、
時間とお金がかかりました。
いよいよ職業訓練学校で、溶接です。
まず講師の先生の話を聞きます。
講師の先生によると、今は溶接棒をつかんで、
溶接棒が短くなったら、新しい溶接棒に取り換える手動式の
溶接から、ボタンを押すだけで、溶接棒が出てくる。
半自動溶接という溶接のやり方が、主流らしいです。
僕が職業訓練学校に、通っていたのは、20年ぐらい昔の話なので、
今はまた新しいやり方に、変わっているんでしょうけどね。
職業訓練学校で、色々な資格をもらいました。
アーク溶接に、ガス溶接に、プレスに、ロボット操作と色々ともらいました。
しかし職業訓練校の先生に、「お前は、我慢して使っていれば戦力になるが、
今、板金溶接の現場で、求められているのは、即戦力なんだー。」といわれて、
板金溶接の仕事に、就くのは、あきらめました。
後日に話を聞くと、職業訓練学校を卒業して、就職できたのは、
たったの3人だけだったそうです。
今は、職業訓練学校で、もらった資格証は、全部どこかに、消えてしまいました。
何のために、職業訓練学校に、通ったんだろうという感じです。
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