第19話 この世界に、永遠の平和を
「っておい!アヤミとナオは何笑ってんだよ!」
「トキヤが真面目な事言うからつい」
「ナオと同じで…ふふふっ…」
アヤミとナオは真面目な事を言った俺を
なんとも言えない目で見て笑っていた。
「まぁ…、話が逸れたが…、
すぐじゃなくてもいいんだ、
いい、俺は…、俺達は待ってる。
だからもし、ジュリが友達になりたいって
思うのなら…」
ポケットから紙を取り出す。
そこには、4人分のスマホの電話番号とメールアドレスが書いてあった。
「ここに、連絡してほしい」
「何さりげなく連絡先交換しようとしてるのかな?
トキヤは」
「ばっ…!そう言うんじゃねぇよ!」
ジュリは「ふふっ…!」と笑うと、
「ちょっと貸して」
と言い、ポケットからペンを取り出して
自分のスマホの電話番号とメールアドレスを書く。
書き終わると、紙をトキヤに渡した。
「よろしくね!トキヤ、拓翔、ナオ、アヤミ!」
「よろしくな!」
「うん、よろしくね!」
「ジュリ、よろしくね!」
「改めて、よろしくなのです!」
「てかアヤミ…、聞いていい?」
「いいよ?」
「アヤミって何で、~なのです!って言うの?」
「っ…!それは癖なの!!」
アヤミは、赤くなりながら答えた。
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「この世界から、帰ろう」
「うん、帰ろう」
「帰ろう、私達の世界に」
「私達が生きる世界に、帰ろう」
「じゃあ、いくね…!?」
ジュリはすぅ、と息を吸い込むと、精一杯声を
張り上げる。
「私が言い終わったら目を閉じて」
『時空を支配する神よ!
この世界の門を閉じ、この世界に迷い込んだ者を
元の世界へ還せ!
そして、この世界に
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