四言目



今日も同じくスーツを着て

「社会のためになることがしたい」

なんて嘘を撒き散らす。


本当は世界なんて大嫌いなくせに。


自分のことすらままならない私が、

"社会のため"なんて大層なことを抜かす滑稽さ。


同じ格好をして同じような嘘をつくように強制して

結局欲しいのはただの"駒"なのではないか。


この気持ち悪い笑顔を評価されるたび、自分の存在意義を見失う。

嘘をつかない私に価値がないことはわかっている。


早く終わってほしい。

自分を殺してしまわないうちに。



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