二言目



スーツを着て満員電車に乗って、

この倦怠感に「大人になってしまったな。」なんて思う。


"大人"はどうやって"大人"になっていったのだろうか。

そもそも大人なんて本当に存在するのか。


幼少期の私にとって、「先生」というものは確実に"大人”だった。

なんとなく神聖なものと思っていた。

誰も逆らうことができない、圧倒的「正」な存在だと。


しかし大学生になって、職というものが身近になった今。

先生だってただの人間だったということに今更気づく。


浮気が原因で別れた私の元彼は、一昨年から教員として働いている。

一丁前に部活動の顧問なんかもやっているらしい。


私のことを平気で傷つけた彼が、

どんな顔して生徒に道徳だなんだと訴えているのだろうか。

考えただけでも反吐が出る。


繕って繕って繕って、汚い部分を必死に隠して、さも自分は善人であるかのように振る舞う。それが大人ですか?


私の心はいつまでも子供のままだ。

成長を拒んでいる。

苦しい。


つい最近まで子供のレッテルを貼っていた癖に

いきなり世間に放り出された気分だ。


とにかく何が言いたいかと言うと、就活したくないんです(甘え)


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