上下等式
高坂 時雨
能立中学校3年6組
僕の名は、平泉時雨。
私立能立中学に通う、3年6組だ。
世の中は、平等だなんてそんなに甘くない。
世の中には身分って物がある。
学校でも同じだ。
例えば、うちの学校は、小中高大一貫校で、偏差値は、小学部は50、中等部は58、高等部は63、大学は66の偏差値もそこそこ高い。
高等部にエスカレーター式で行くには条件がある。
うちの学校の場合、学年順位が、3分の1以内で、偏差値も65越え出ないと行けない。
うちの中学は1学年180人だから、60位以内に入らないといけないわけだ。
また、2年から、クラスが、α、β、Θに分かれる。
αクラスは通称1組で、前年の学年順位が30位以内に入った人が集まっている。
βクラスは2〜5組の人達で、前年の学年順位が31〜150位以内だった人達が集まっている。
Θクラスは通称6組でわかるように150位以下だった人達だ。
ちなみに、αクラスの人達は高等部にエスカレーター式で行くことがほぼ確定である。
一応、高等部は2種類あって、偏差値63の能立高校と、偏差値45の能立東高校があり、能立東高校から能立大学に行く人もいるが、極めて少ない。
また、能立東高校に行くのは負け組的なイメージもあるため、ほとんどの人は行かない。
じゃあ、僕はどうするかって?
それは、この先の話を読めばわかるよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます