かけおち

「かけおち、しよっか」


世間からずれている私たちを救う、唯一の言葉。だけど、そんなことは簡単にできなくて、今日も私は、静かに首を横に振る。


「知ってた」


そう言って、君は寂しそうに笑った。


ごめん、ごめんね。

意気地なしなのに、君をすきになってしまった。



最低な姉で、ごめんね。

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