第6話 力仕事



男子がいない──。それすなわち


女子たちで力仕事をするということだ。




そう、例えばね、掃除の時間の机運びの時……。






共学の場合


ーーーーーーーー



花子「やーん、机重ーい!」



するとそこに優しい好青年という噂の太郎が。



太郎「大丈夫か?運んでやるよ」



花子「太郎君って優しいのね……///」



軽々と机を運んでいく太郎。


その背中をじっとみつめる花子仕事しろよ



……みたいな感じだろう。


どうせ女の子がか弱い子で男の子が力持ちみたいな。


では次に行ってみよう。



女子校の場合


ーーーーーーーー


凛「聞いて聞いてーー!」


ひょい、と話しながら机を持ち上げる凛。


美鈴「なになにー?」



と言いながら、机をひょいと持ち上げる美鈴。


ーーーーーーーーーーーーーーーー



……おわかりいただけただろうか。


そう女子校の可憐な少女達には机が重いという概念はないのだ。



社会に生きるためには重い物は自分で持てた方がいいだろう。


そうだから、だから女子力なんていらない。




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