第2話   入学式

私は女子校に夢を抱いていた。




例えば挨拶は「ごきげんよう」とか


お昼には庭でスコーンと紅茶でティータイムとか……。




今思えばそれは本の中だけの世界だった──。



~~~~




私は女子校の制服をきて母と一緒に中学校に向かった。


そう……、私は女子校に受かったのだ!




あの夢の女子校に!私はワクワクしていた。


これから始まる女子校生活に!!!




学校について先生からプリントを貰って自分の教室に向かった。


早速確認したら1-6組だった。




階段を上って教室にたどり着き自分の席に座ろうとしたら、


教室にいた先輩が近づいてきて話しかけてきた。


先輩「こんにちは!このたびはご入学おめでとうございます!

   このバッチを胸につけてくださいね!」


私「は、はい。ありがとうございます。」


お礼を言いながら私は思った。


こんにちは?


ごきげんようじゃなくて?いや間違えただけかもしれないよね。


私はそう思うことにした。



~~~~


それからしばらくして先生がやってきた。


外見は30代後半の男性だ。


先生は簡単な自己紹介をして名前は「松原 淳司」というそうだ。


松原先生と呼ぶことにしよう!



松原先生「じゃあこれから入学式を始めるから

     22番から2列に廊下に並んでください。」


クラス全員「……。」


松原先生「返事は?」


クラス全員「はいっ!」


ああ、めんどくさい……。まぁ、いいか。


こうして私たちは静かに廊下に向かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る