公女零れ話:リディヤの話
web版、書籍版共に、大体の情報は既に公開されていますので。
さて、今回はリディヤさんのお話。
この子――
・リンスター公爵家長女の『公女殿下』
・リンスターの炎剣『真朱』を継承
・『剣姫』の異名も、リサさんから継承。
※『公女』世界において、異名に『姫』がつくことは、極めて大きな意味を持ちます。作中で出てきているのは『剣姫』『炎姫』『氷姫』だけ。『光姫』はアレンがつけたもので、他のものとは異なります。
・黒竜を退け、悪魔も含め、他の怪物の討伐戦果あり
・王立学校入学以降、『成績』がつくもの全てで首席(※短時間の王宮魔法士時代ですら、圧倒的)
と、まぁ隙無しなわけです。
……でもですよ?
思い返していただきたい。この子、『忌み子』なわけです。少なくとも、王立学校入学前まではそう。
そして、上記のことは、リンスターに生まれたこと以外は全部、後から得たもの。
この子の人生、そこを境に天地がひっくり返る位、変わってるんですよね。
要はですね……『公女』って、アレンの成り上がり以前に、彼に関わった人、一族(四年間はほぼリンスターが)が興隆している物語なんです。
結果、リディヤは四年間で新時代の英雄の旗手となりました。
社会的地位も急上昇。王立学校入学前までは名前を省かれていた、王位継承権も既に一桁です。財産的にも、各功績により小国買えるくらいの資産持っています(※この財産管理をしていたのはアレン。投資等で増えている)。
その間、アレンの社会的地位は一切、上がっていません。
これは、リンスター含め悪い大人達が策謀を張り巡らせいる為ですが、当人があんまし望んでもいないからです。アレン、良識人なので、一族の序列を案外と重視します(金貨は幾分貰って、ほぼ全額両親+カレンの学費他に回している)。
そりゃ、リディヤはもどかしく思うだろうし、亡命と言い出すのもやんぬるかな。
けど、この公女殿下、アレンに対しては徹底的に臆病なので、石橋を叩き割った後、破片を砂にするまでは渡ろうとしません。他ヒロインの付け入る隙はそこにあります。
故に……読者の皆様が思っている程、リディヤ、盤石じゃない、と作者は考える次第です。
書籍版の『公女』第二部次第で、戦局は一変するのではないでしょうか。困った自称メイドさんも早めに出張ってきていますし(しかも、web版よりもキャラ付けが強いし)。web版よりも明らかに強い聖女様や、作中最強の眼鏡な番頭さんもいますしね。
公女6は『あの』リディヤですが、以降の彼女、そして各ヒロインに御注目ください。多分、6、7、8巻は派手派手です!
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