道半ば

いつから間違えたのだろう?

もう思い出せないな

きっと遠い昔なのだろう

やり直しは出来ないしさ

つまらない顔して

このまま進むしかないんだろうな

どうしてこんな結末が訪れたのだろう?

あの日

光に手が届きそうになったのに

錯覚だったのかな?

もっとまともな未来が来ても良かった筈なのに

そうはならなかった

実際、訪れた現実はこれしかなかった

言葉も無いよ

うまくいかないことばかりだよ

それなのにみんな笑っているよ

本当は

心は死んでいるよ

幸せなふりなどする必要ないのに

見えるよ

その冷蔵庫の中に隠しているものを見せてみなよ

大丈夫

きみは悪くないさ

もう使い果たしてしまった希望

それでもあとわずかに底に何かが残っているとしたら

それにすがるしかないかもね

誰かのために生きるなんて

良くないことさ

その誰かが物陰で笑っているとしたらなおさら

汚染された頭の中でも

正解を選ぼうと努力する

所詮、何もかも無駄なあがきだとしても

全て放り投げるわけにはいかないのさ

最初から狂っていた

気付かなかった頃はうまくやれた

けどもう無理さ

見て見ぬふりする限界は突破した

わざわざ考えを巡らせる必要も無い

真っ直ぐ生きようとすれば壊れてしまう

だからわたしは狂うだろう

その反応を見て喜ぶ人を置き去りにして

思うがままに狂うだろう

もういいよ

我慢することは止めにしたんだ

手に入らなかったものを数えて死ぬなんてうんざりだ

直撃して死ぬさ

よく考えればわかることだった

人生に意味は無い

大切にするべきものなんて最初から何一つ抱えてはいなかったのさ

飛び散った鮮血を

自分で眺めさせられるわけでもあるまいし

何を恐れていたのだろう?

何かを思うのはいつだって他人

この人形は特殊なだけで価値は無い

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