おれは飽きた

おれは飽きた

もう飽きたんだ

はっきり言って

うんざりなんだ

自分を取り巻く全てに

この自分自身に

だからもうさ

詩なんてどうでもいいんだ

興味無し

本当のことを言えば

始めから書きたいことなんて無かった

心の中は空っぽさ

あるふりをしていただけだ

本来そこには無いものを

あるかのように振る舞っていただけだ

意味の無い戯言を

それらしく飾り立てただけさ

もう飽きた

こんなことになんの意味があるんだ?

読者なんかいない

誰もおれの書くものなんかに興味無い

そもそもおれ自身がおれの書くものに興味が無い

だから誰かの賛美の言葉が必要だった

だが御覧の通りの有様

誰もいない観覧車が回り続けているだけ

廃墟と化した遊園地で

おれは詩を書いた

そうだよな?

はっきりとしたことは何もわからなかった

そもそも詩ってなんなんだ?

巨大な森

そこで素足で佇んでいる

何もかもが空っぽの気がしている

神様はおそらくいない

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