頭上

まあいいさ

頭上を見るのはやめたんだ

きっと奴等だってさ

それほど楽しいわけではないんだ

勝手にこっちで想像をして

あいつらはいいよななんて

そんなの言いがかりなはずさ

天使が空を周回している午後

見上げるといつも瞳が潰れそうなほど眩しさを感じる

そして

どうして自分はあそこにいないのだろうって

また良くない癖を始めてしまう

まあいいさ

言葉にするのは

そう言い聞かせる必要があるから

心の中では処理、出来ない

もしも………

いやもうよそう

輝く季節は一瞬で終わる

あとは長く下らない退屈な誰かの脇役を強要される

空を見上げる

けして手が届かない

何もかも木端微塵に吹き飛ばされてしまえばいいのに

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