過ち

間違っていたのは

おれだった

狂っていたのは

ただこの頭の中だけだった

少しはまともだと

勘違いし続けていた

夢から覚めた

それは果たして良かったことなのか?

あのまま

頭の中に透明な花を咲かせ

微笑んでいれば良かったのではないか?

突き付けられる現実

行き場の無い廊下に佇む

今ならわかる

自分以外の理解、出来なかった人々の営み

多数決には意味があったのだと

軽蔑の眼差しを

与えられるべきなのは自分だったのだと

だが今更どうすれば良い?

もう時は戻らないというのに

一度きりの人生の中で

選択肢を間違えた

それはよくあることだろう

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