第10句 ツチノコ


穴出づる からりころりと 徳利とっくり


・ー・ー・ー・ー・ー・


ツチノコは、寒すぎたり暑すぎたりする日は、なかなか遺跡から出てこないのです。


暖かい日にはちゃんと外へ出てくるみたいで、下駄の音が聞こえてくると、あぁ、今日は暖かい日なんだな、というのがわかるのです。


そういえば、ツチノコは人に見られたくないと言うのに、なんで外に出る時はあんなに音を立てて歩くのですかね。


実は寂しがり屋なのですか?


〜スナネコ


【季語】

蛇穴を出づる[春]:地中で冬眠していた蛇は三月下旬から四月頃、地上に姿をみせる。

この句では蛇を省略し、ツチノコの異名の一つ、徳利蛇にまとめている。

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