薄情な人

露薫

あんた

あんたが

もういないって言われても

信じらんない


昨日も

テレビ見て

一緒に馬鹿笑いして

作ったご飯を旨いって

飲み過ぎんなよって言ってくれて

手を繋いでベッドで寝て


今までとなんも変わんない

一日だったじゃん

まだ

手にはあんたのぬくもりがあって

目を閉じるとあんたの笑顔を

事細かに浮かべられるんだよ


メールも電話も怖くてできない

ホントにあんたが

いないんじゃないかって


でも

ほんとは気付いてる

ずっと苦しんでたことも

もう、

あんたがあたしの横にいらんないことも

あんたのぬくもりを感じらんないことも


お別れなんてできない

あたしを置いてかないでよ

あんたがいないと

幸せになんかなれない

一緒にいたいよ

あんたと結婚したかった

あんたの子供が欲しかった


お願いだから帰ってきて

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