あたし、あなたのエロ詩人になりたい(蛇の詩人として)


みんな、好きなのね、エロ詩人が?


かんちがいは困るんだけど、

あたし、

みんなのエロ詩人になりたいわけでは

けっしてなくて、

あたし、

あなたのエロ詩人になりたいだけで。


いいや、

こんな描き方するから、駄目なんだ


私は、私の大好きな、あの人に

好きになってもらうためなら

なんだってやるよと、いっております。


ほんとうは、

エロくない、

「あたしの純情なこころ」が好きだって

いって欲しいのです。


でも、

どれだけ待っても、

あなたはあたしのこと

ただの知り合いくらいにしか

おもってくれないじゃない?

振り向いて欲しいけれど

なんかその他おおぜいの友人の一人

ってあつかい、

変わらないじゃない?

何度か深夜に溜息ついた


冬、

溜息がまっしろな薔薇の花になり、

私は、その花をなんほん、

その花束を何束つくりあげればいい?


その花束をあなたに

アレと一緒に捧げたら

あなたも少しはあたしのナニカに

興味をもってくれるのかしら?


あたしの純情、とか

あたしの真心、とか

それに類する「正しいこころね」てきな

ものを

少しは知ろうとしてくれるかな?


それともあなたも

そこいらのスケベオヤジとおんなじで、

あたしの身体(からだ)めあてなだけで、

エロいことしてくれたら

それだけでいいやって

思われるんでしょうか?


でも、いいんです。

あなたになら、あなたになら、

なにを求められても

こたえます。

でも、ほんとうの気持ちを

伝えたくて堪らなくて、うそ偽りのない

あたしのホントウを診てもらいたくて

そして駄目なところは駄目だって

きつく叱って欲しくって。

(へんな意味じゃなくて)

そして、あたしは

あなたのことが好きだから、

あなたの「かのじょ」になりたいのです。


告白です、

「ホント」コクです。


ちゃんと眼をみていっております。


バカ扱いするなら、どうぞ、です。


引かれてしまうと、困りますけど


でも、あたしはこころの奥に秘めていた

あたしのホントウを伝えましたから、

あとは、


運命のひとだったら、いいのになぁ


と、

上を向いて待ってます。

嘘ッ、駄目ッ、

待ってるだけじゃ、絶対手に入らないッ!


て、

ちょっと待ってよ

ここは蛇の詩人として

ズル賢い、赤い蛇(じゃ)の眼を、キラリと光らせ


そこでこのことばが必要なのです。

あなたの気を惹くために。


詩人なんて

わけわからないもの、やってるあなたに

あたしも詩人だからってアピールも込めて。


『あたし、あなたのエロ詩人になりたいわ。』






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