坂
坂を登ってる
登るだけで手一杯なほど急な坂
苦痛が終わると思っても
そこは天辺ではなくて
少し下った先に
さっきよりも急な坂が始まってる
もしかしたら
そこまで急じゃないのかもしれない
気持ちの問題だ
何回も無駄な喜びを味わった
いつも終わりはなくて
歯を食いしばって
耐えて堪えて
登り終えた時には達成感がある
なんて言うけれど
誰も登りきったことなんてなくて
みんな
ただ理想を言ってるだけ
辞めてしまおうか
それも癪で
今は
見えるこの坂を登るだけ
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