196. 私はネズミを海に投げる

Monday, September 24, 2018



 私は学校に来ていた。文化祭のポスターを今日中に描かなくてはならず、私は焦っていた。締切は夕方の6時で、今は5時半だった。一瞬、5時が締切なのではと不安になったが、6時だった事が分かり安心した。


 外を見るとすっかり暗くなっていた。私はポスターを放って、近くの小さな遊園地に遊びに行った。しばらく歩き回ってから海岸上の家に帰り、外を見ると、遊園地の方から花火が上がっているのが見えた。花火が終わると、何やらネズミの父親と人間の母親、人間の息子という一家が、突然家に上がり込んできた。息子はまだ2歳程度で、とても可愛らしかった。


 すると突然、部屋の中に竜巻が発生し、私達は吹き飛ばされそうになった。その時、ネズミの父が茶碗に乗り、自分を犠牲にしろと言ったので、私はネズミの父を茶碗ごと、ベランダから海に投げた。竜巻は収まったが、海に落ちる音が聞こえなかったので、私は大きな岩を投げ捨てた。


 ──そして目が覚めた。

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