第3話うちの家族はこんな感じ
「ただいまぁ。」
帰宅後そのままぱぱっとシャワーを浴びる。
家を出る前に服は用意してある。
その後手早く朝食の準備をする。
タイマーで仕掛けておいたご飯はもう炊けてるので、後は味噌汁とスクランブルエッグにソーセージ、軽くサラダを用意し終わり。
時刻は7時30分。
うん。いつも通りの時間。
「ふわぁ。おふぃちゃんおふぁよ〜」
「おふぁよ〜やーちゃんおなかしゅいた〜」
義理の姉妹ユイと美和姉さんだ。
「お早う。またゲームでもしてたの?早く準備しないと遅刻するよ」
「「は〜い」」
と二人は揃って顔を洗いに言った。仲のいい事である。
二人が戻ってくる前にご飯を食べながら少し家のことを話そう。
僕の父さんはイタリア人で元軍人。母さんは日本人で外交官をしている。元軍人というのは殉職した為だ。海外の震災復興支援に行き少女を助ける為無茶をした結果だ。しかし少女は助かり今でも毎年感謝の手紙を送ってくれている。あったことはないが。
だが僕はそんな父さんを誇りに思っている。
あっ、因みに僕はハーフだ。当たり前だが。小さい頃は金髪だったが今では白髪になり目は青色だ。まぁ髪の色が変わるのは海外じゃ珍しくもない。
小さい頃から父さんやジィジに鍛えてもらっていたから体つきはいい。腹筋も勿論割れている。勉強は得意ではないが頑張っているので進学校であるわが校でもトップ10には入っている。お陰で友人は少ない。何故そこまでして勉強に励んでいるのかという話は後ほどしようと思う。
さてさて次は姉妹の話だ。
母親は専業主婦だったが買い物途中トラックに轢かれて死んだ。即死だったそうだ。因みに運転手は飲酒運転で捕まった。当然だ。
父親はうちの母親と同じ外交官で元々知った仲だったのに加え、同時期に相手を亡くし、お互いを励まし合ううちにそういった仲になったらしい。そこから再婚までは早かった。相手を無くしてから半年くらいだったかな。
僕が小2ユイが小1で姉さんが小3の時だった。
僕らはすぐに仲良くなった。
そんな僕らを見て安心したのか両親は僕が小6までは日本にいたが、その後は海外に住み仕事をしている。その方が仕事の都合がいいらしい。
年に一度帰ってくるかどうかという感じだがVRを通して仮想世界の家で二ヶ月に一度は合っている。便利な世の中だ。
二人の容姿だが簡単に言えば美人だ。身内贔屓かもしれないが。
ユイはいつもツインテールにしてお目々ぱっちり、まだ幼さが残っている感じだ。体つきは…今後に期待するとしていつも元気いっぱいで同性からも異性からもモテる。兄としてはかなり心配だ。
姉さんはポニーテールにしてこちらもお目目ぱっちりの和風美人といった感じだ。和服が似合いそうで弓道が似合う、そんな感じ。まぁ勝手な想像だからみんなも勝手に想像してくれ。体型もユイと違って出るとこは出て引っ込んでいるとこは引っ込んでる。ただ僕には甘々だが外では割ときつめの性格をしている。しかしその美貌と相まってよく同性からもてるそうだ。勿論異性からももてるのだが大半は踏んでくれだの罵ってくれだのヤバい奴らが多い。なので割と男嫌いだ。
二人とも天才型だと思う。スポーツも万能だ。ただ廃ゲーマーだ。
基本学校が終わるとすぐに帰りゲームをする。家事は全て僕任せ。理由は家事をしている時間があったらゲームしたい。それだけだ。本当の廃ゲーマーだ。
「いただきまーす」
いつのまにか二人は席に着き食べ始めていた。
「あーあー、寝不足でお肌荒れ荒れだよ。化粧水やっぱり変えようかな」
「この前cmでやってた奴友達が試したら凄く肌になじんでよかったって言ってたから変えてみようか?」
「さんせー!!っふぇかおひぃふぁんはどーふぃてなにむぉしふぇなぃのに「何言ってるかわかんないよ。ちゃんと飲み込んでから話しなさい」んっぐっ。おにーちゃんは肌綺麗でいいなぁて。顔ちっちゃいし」
「ほんとそれね。オネェちゃんも嫉妬しちゃうわ。だから後で触らせなさい。というか今日一緒に寝ましょ。」
「あっユイもユイもー後お風呂もー」
「良いわね!最近弥生あんまり一緒に入ってくれないからおねぇちゃん寂しくてゲームしか手につかないわ」
「ユイもゲームしかてにつかない。」
「ご馳走様。アホなこと言ってないで食べないと置いてくよ」
「ダメだよおにいちゃん。夫婦は一緒に学校に行かなきゃだよ。」
「そうよ。妻たちを置いて行くなんて酷いわ。未来の旦那様。」
「はいはい。ソウデスネー」
そんな冗談を言いながら準備を終え家を出る。
……冗談だよねw?
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