あなたの見たものと誰かの見たもの。

同じだったとしても感じることは違ったりする。人の見ためが様々なように、考え方も様々だ。


あなたが楽しいことを誰かはつまらないという。誰かが好きなことをあなたは嫌いという。


そんなことが当たり前に起こる。


でも、誰かの考えはそのまま、誰かの存在意義なのだ。つまり、その人の考えを否定することはその人の存在を否定するということ。


否定されたら悲しくなるのはきっとみんな同じだ。いくら平気な顔してすましてみても、心はきっと泣いている。


だから、これだけは忘れないで。

あなたの心のものさしと、誰かの心のものさしは長さも材質も全然違う。


短い人もいれば長い人もいる。

大きい人がいれば小さい人もいる。

丈夫な人もいれば、もちろん、もろい人もいる。


何気ない言葉で折れてしまうかもしれない。

案外、伸縮性が良すぎて、受けた言葉を反動で倍にして返してくることもあるかもしれない。


言葉は最高のコミュニケーションツールです。ですが同時に、心を傷つける最悪の凶器にもなり得ることを忘れないでください。


一度刺さったものはもしかたら、二度と抜けないかも知れません。

たとえ抜けたとしてもそこには小さくとも、穴が空いてしまう。

それが2個、3個、どんどん増えて、いつか、大きな穴になります。

そうなればもう塞ぐことはできません。

感情の置き場所を失った体は制御不能になり、苦しみ続けます。


そうなる前に、心の絆創膏をあげましょう。

心の穴を塞ぐ、優しさという医療器具。

誰かではなく、あなたが。

見て見ぬふりが一番の罪です。忘れないで。

あなたの優しさで救われる人がいる。

救ってくれる人がいる。

そんな世界があって欲しいと願う人が、大勢いることを……。

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