第7話霧雨、寝ぼけ眼、42、2018.03.03

「深井君? 四十二かな」

寝ぼけ眼の中、聞こえてきた女子の声。

それは何の数字なんだ?

クラスの人数でもない謎の数字。その大小さえ、今の僕にはわからなかった。

まるで究極の疑問の答えだな。

僕にとっては霧雨の中、傘をさすかどうかを迷うことに似ているけど、その声が誰なのかは気になった。

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