14歳のとき その2

7日目

 今日も夢に入る。

 けど、それまでの夢とは違って、今日のメイちゃんは真剣そのものだ。

「さて、裕司くん。メア姉さんへの対策を考えないとね」

「考えるって……ぼくに、何ができるの?」

「そんな弱気じゃダメよ。体の持ち主は貴方なんだから、しっかりして?」

 メイちゃんはぼくを𠮟咤激励し、元気づける。

「もし姉さんと戦うことになったら、貴方のコンディションがそのまま私のコンディションになるんだから。体も心も、しゃんとしてほしいのよ」

 そうか、戦うのか……。まああの様子からして、平和に終わるとは思ってないけど。


 結局今日のところは何も起きなかった。

 それにしても、メイちゃん、戦うのか……。ぼくは何も手伝えないだろうけど、ちゃんと元気でいなくちゃな……。

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