七階

 七階。


 無限の本を燃やす炎が無限の煙を吐き出し続け、湧いては燃える頁の端から無限の文字が渦を巻く。

 一切の煤を文字が吸う。煙は紙のように白くなる。

 幾千幾万幾億の文字があなたの足元に散らばる。意味と意味とを繋ぎとめる頁から離れて、それらは砂粒のようにも見える。 


 八階へ。

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