ソシャゲのエルフ幼女となった主人公は異世界で生きていけるのか?〜無課金プレイヤーが送るエルフ幼女の異世界生活
第49話無課金でソシャゲをする場合、配布された課金アイテムって使いづらくありませんか? 私はエリクサー症候群なので使えません
第49話無課金でソシャゲをする場合、配布された課金アイテムって使いづらくありませんか? 私はエリクサー症候群なので使えません
異世界転生者
前世の記憶を取り戻した人間につけられる称号。
現在この世界には38人存在する。
この称号は前世の記憶と経験が使える【前世継承】とスキルレベルが上がりやすくなる【スキル熟練】を自動獲得する。
何とも素晴らしい称号だ。
スキル熟練が強すぎる…これ、俺の異世界転移者より優遇されてない?
「ジルアちゃんのスキル所得も凄いわよ? この世界でスキルを所得するのにどれだけ時間と努力が必要かを考えたら、もしかしたらスキルの数は世界で一番になっちゃうかもね? 」
「ほえ〜称号にこんな秘密があったなんてシロびっくりです」
2人のコメントを聞きながら、そろそろシロに記憶の事を聞いて見ようかと考えていた。
「シロ、言いたくないなら言わなくても良いんだけど、シロは前世の記憶って何処まで戻っているの? 」
俺の言葉に考え込むシロと、固唾を飲み見守る俺達。
「それがですね…言葉とか、風景は何となく覚えている事はあるんですが、記憶と言われると全然分からないんですよね」
あっけらかんと言われたシロのセリフに、俺達は何故か安心してしまった。
「もしかしたら、小さい頃に亡くなった可能性もあるからこの辺は曖昧になるわよね」
溜め息をついて説明してくれるセシルにシロが慌てて、言葉を足してくる。
「でも、セシルとキャラが被りそうだから、個性を出すために自分の事を『シロ』と呼んだ方がいいかなって思うぐらいには昔の記憶が戻っているのです」
…そういや、自分の事をシロと言い出したのはセシルが奴隷になった時ぐらいからか…被ると言っても肌の色くらいで、胸やら性格は全く違うからそこまで気にしなくても良さそうだけどな。
「ご主人が今、シロに対して失礼な事を考えた事ぐらいは分かりました! 」
「そんな! 少し体の個性を考えただけだよ ⁈ 」
「確かにキャラ被りとかは地球人じゃないと考えない事は確かだけど…」
話が纏まらないので、ここで一旦切ることにする。
「それじゃ次は2人のユニークスキルについて説明してもらおうか。私のユニークスキルはゲームでのキャラを使える『無課金ゲーム』っていうスキルだね。10個のゲームの能力を使えるけどレベルが低いからそこまで強くは無いかな? 」
「あれで弱いと言えるジルアちゃんが恐ろしすぎるわ」
「ご主人は『ちーと』ってやつなんですよね? そのぐらいなら分かります」
2人の俺に対する評価が何かおかしい気がします…
「じゃあ、私から行きましょうか。私のユニークスキルは『千差万別』。自分の姿をありとあらゆる姿に変えることが出来るスキルね。人型以外にもなれるし、物になる事も出来るわ。ただ能力値はそのままだし、変化した対象のスキルなんかも使えないから戦闘向きでは無いわね」
「成る程、面白いスキルだね。誰にでもなれるし、隠れる時には物に化けて逃げ切るとか色々汎用性の高そうなスキルだ」
「そのスキルで他人に変装して悪い事をして評判を落とすんですね。冤罪で相手を貶める…まさにセシル向けのスキルですね! 」
シロの考えが恐ろしすぎる…セシルも驚いているし…意外とそういう事は考えていなかったのかな?セシルは。
「それではシロの番ですね。シロのユニークスキルは『生存戦略』というスキルですね。命に関わるスキルの効果上昇や熟練度上昇の効果と、生命力の大幅な上昇。そして幸運の最大値化となるらしいです。後、死にそうになると私の獣人としての能力が大幅に上がるそうです」
「これも素晴らしい能力を持ったスキルだな。シロがお姫様からその身一つで生き残れたのも納得出来る…ただ私にはどうしてもペンギンの被り物が最初に頭に浮かんじゃうな」
「同じユニークでも本当に全然違うのね。私も欲しいぐらいのスキルだわ。でも…私もジルアちゃんと同意見でどうしても『あれ』が頭に浮かんじゃうわね」
どうやらシロには俺達の考える元ネタは分からないようだ…それにしても極端なスキルだな…あれ? さっきから家鳴りとスプリガンが見当たらないが何してるんだ?
「あーずるいです。家鳴りとスプリガンが『オセロ』をしています! シロもしたい!
どうやら2人は暇潰しにオセロをしていたようだ…どうやらスプリガンの大勝みたいだな。
「うぅ…この坊主め、嫌な打ち方ばかりしおって! 我が打てないではないか! 」
「このゲームはこういうものだろ? さっさと負けを認めろ。この喪服幼女」
ハンカチを噛んでスプリガンを見る家鳴りと平然と紅茶を飲むスプリガン…何と言うか別のゲームのキャラ同士なのに何でこんなに馴染んでいるのやら…
「主人、そろそろ我々がすべき事を教えてくれないか? 前回戦った相手のような奴がゴロゴロいるようなら我々もそれなりの準備をしなければいけない。今の戦力がこの程度なら、尚更戦力の増強を考えるべきだ」
スプリガンの鋭い指摘に俺も頭の中を切り替える。
「そうだな…現状として俺とシロとセシルが固定、俺のユニークスキルがレベルが上がっていたからそれを確認してから考えて見るよ」
俺は『無課金ゲーム』の詳細を見て見ることにする、シロとセシルも俺の手を握っているので見れるはずだ。
ユニークスキル
・無課金ゲームLv3
「ドラゴンファンタジア」は自キャラを使用可能となっております。
アイテムは装備品と住宅、ならびにNPCを1体使用可能となっております。
「ビーストファーム」は入場キーを獲得。
現在入場不可となっております。
「ホームでローン」は入場キーを獲得。
現在住宅Lv2を使用可能となっております。
「フェアリーダンス」はコスト3のキャラを召還可能となっております。
「バトルシップギャラクシー」は現在使用不可となっております。
「戦闘兵鬼天叢雲剣」は現在使用不可となっております。
「パズルスライム」はランク3のスライムを使用可能となっております。
「シャルとウィーンでダンス」は現在使用不可となっております。
「無人島でGO」は現在使用不可となっております。
「ヴァーミリオンスタジアム」は3頭の競争獣を使用可能となっております。
「ドラゴンファンタジア」のNPCが一体召喚出来るだと ⁈ これは悩むなぁ…
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