第50話 女性だって
御一人様用の玩具というのは男性用ばかりではない。
女性用も存在する。
お高い物もあるのだ3万くらいの女性が1人で愉しむ玩具。
「売れないでしょ…さすがに…」
「まぁ、女性一人の利用がレアだからね~」
それが売れたのだ。
中年のスモウレスラーみたいな女性が入ってきた。
「1人だね…」
「今の女ですか?」
「女だよ、エレベーター降りる時カメラ観てみなよ」
「女ですね」
しばらくしてフロントに電話。
「すいません…グッズの54番をください」
「54番ですか?」
「はい…」
「お持ちいたします」
「おい、ウェットティッシュで拭いといて…っていうか在庫何処に閉まったっけ?」
さすがアマゾン人気No1であった。
掃除に行くのはとても嫌な気持ちになった。
「なんか悲しいような…おぞましいような気分になるね」
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