第6話 関われないので

「すいません、携帯を家に忘れてきてしまいました」

「そうですか」

「で、お願いなんですが…デリヘルを呼んでもらいたいんです」

「お断りします」

「……そのために来たんですが」

「ホテルのご利用は構いませんが、箱ヘルじゃないんで、そういう類のお店とはお付き合いできませんので、法的に」

「そこをなんとか」

「できません、斡旋になってしまいますから」

「そうですか…わかりました」


「おい、302、デリヘル利用しようとして携帯忘れたってよ」

「バカですね」

「デリ客死ね」


 ホテルバイトはデリ客を嫌います。

 関われないのは事実です。

 ラブホ=風俗ではありません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る