第22話 迷宮都市ラヴュリュントス8 阻む者2

 キョウカは焦っていた。

 目の前で自由戦士とミノタウロスの戦闘が繰り広げられているのに何も出来ない。

 迷宮の通路は広い。

 しかし、目の前の2匹のミノタウロスの横を通り過ぎるだけの幅はなく、逃げる事も出来ない。

 前衛の戦士がミノタウロスの斧を防ごうとしているが、次次と倒れていく。

 一番強そうなゴーダンという戦士でさえミノタウロスの斧を盾で防いだが、そのまま吹き飛ばされ気を失った。  頑丈そうな盾がへし折れているところから見てもミノタウロスの力が伺える。

 すでに半数近い者達が倒れていくのを見ているだけであった。

 別行動しているカヤがこの場に居れば、犠牲を増やすことはなかったと後悔する。


「化け物だ……。普通のミノタウロスじゃない」


 キョウカの横にいる自由戦士が怯えながら呟く。

 怯えているのはその戦士だけではない。

 ほとんどの戦士達が怯えている。

 どの魔物も簡単に倒してしまうカヤがいるため、キョウカにはミノタウロスの違いがわからない。

 だけど、目の前のミノタウロス達から魔法の力を感じるのはわかる。

 ミノタウロス自身の魔力なのか、それとも装備している青銅の斧もしくは鎧からまではわからないが、恐怖の魔法が使用されているようであった。

 その魔法の力に抗いきれず戦士達は恐怖で動きが鈍っている。

 恐怖の魔法に対抗できたのは、キョウカ、ノヴィス、ゴーダンの3人だけだ。

 その内の1人であるノヴィスは周りが止めるにも関らず、真っ先に突っ込み吹き飛ばされて気絶している。

 彼が連携を考えて行動したら、少しは長く持っただろうとキョウカは思う。

 そして、先ほどゴーダンも倒れてしまい、まともに動けるのはキョウカだけであった。


(わたくしが何とかするしかありませんわね……)


 キョウカはそう思うと覚悟を決める。

 これまで足手まといであった。

 なぜなら、魔法がまともに使えないからだ。

 同じ仲間のチユキがあれ程うまく魔法が使えるのに、キョウカが同じように使おうとしても失敗ばかりだ。

 そのために焦り、ますます上手くいかなくなる。

 結果、いつも待機させられていた。

 この状況を打破しようと思い、今回無理を言って迷宮について来たのである。

 

「そろそろかチチスキよ。武器を捨てるぞ」

「そうだねムネスキ兄さん。女の子を傷つけたらもったいない」


 そう言ってミノタウロス兄弟は斧を捨てる。

 その後キョウカとシズフェ達を見ていやらしく笑う。

 キョウカはシズフェを見る。

 シズフェ達は恐怖の魔法に抵抗できずに震えている。

 だから、戦えるのはキョウカだけであった。


「さあ、可愛い娘よ。我ら兄弟の相手をしてくれ」


 ムネスキが両手を掲げて指を動かし何かを揉むしぐさをする。

 

「仕方ありませんわ。わたくしが相手をします」


 キョウカは自身の武器である魔法の鞭を構える。

 鞭を選んだのは持ち運びやすく、敵に近づかなくても攻撃できるからだ。

 もちろん問題もある。

 狙い定める事が出来ないので、鞭を振るっている間は誰も近づけない。

 また、キョウカの側にカヤが常にいるので戦う事がなく、実際に鞭を使ったことが無い。

 つまり、キョウカが鞭を使って戦うのは初めてであり、初陣と言えるだろう。

 幸いな事に他の自由戦士達は恐怖でミノタウロスから逃げるように距離を取っている。 

 巻き込むことはないはずである。

 キョウカが鞭を構えたことでミノタウロス兄弟は身構える。


「くらいなさい!」


 キョウカは鞭を振るう。

 魔法の鞭は淡い光を放ちミノタウロス兄弟を襲う。

 

「ん? 何だこれは? あんまり痛くないぞ」

「そうだね兄さん。むしろ心地良い痛みだ」


 ミノタウロス兄弟は防御の構えを解く。

 キョウカの鞭は青銅の鎧に弾かれ、また鎧がない箇所に当たっても大したダメージを与えていなかった。

 

「うそですわ? わたくしの鞭が効かないなんて」


 キョウカはミノタウロス兄弟を見る。

 実はキョウカは知らない事だが、鞭はキョウカが周囲に被害を出さないようにと威力が抑えられているのである。

 この鞭を選び与えたのはチユキとカヤである。

 2人はあくまで緊急時の護身用として与えた。ただ、戦う相手として想定していたのは一般的なゴブリンやオークであり、神の血を引くミノタウロス兄弟には全く通用しない代物であった。


「ぐふふふふ。残念だな娘よ」

「ぬふふふふ。効かないねえ。さあ、相手をしてもらうよ」


 ムネスキがキョウカの鞭を持つ腕を掴むと、反対の腕をチチスキが掴む。

 鞭が効かず呆然としていたキョウカはそれを許してしまう。


「何を!?」 

「なかなか、良い胸をしているではないか」


 ムネスキの手がキョウカの胸へと伸びる。


「さわらないで!!」

「「何!?」」


 身の危険を感じたキョウカは腕を振りほどくと、ムネスキとチチスキを突き飛ばす。

 ムネスキとチチスキはなすすべもなく、迷宮の通路を転がる。


「す、すごい……」


 キョウカの後ろから、シズフェや自由戦士達の驚く声が聞こえる。

 ミノタウロスは人間をはるかに凌駕する腕力を持っている。

 神の血を引くムネスキとチチスキは普通のミノタウロスよりも腕力が強い。

 しかし、キョウカはそのムネスキとチチスキを軽々と投げ飛ばしてしまった。

 驚くのも無理はなかった。

 しかし、神の血を引くとはいえ、ムネスキとチチスキの母親は人間であり、その力は神族には及ばない。

 神族と同等のキョウカの方が腕力が強いのである。

 いかにもか弱そうな女の子が自身を投げ飛ばした事でムネスキとチチスキは驚きのあまり次の行動に出る事ができない。


(今ですわ! 魔法で吹き飛ばしてあげます!)


 キョウカは両手を前に出し、魔力を集中する。

 すると手のひらに魔力の玉が生まれる。

 

「まずいよムネスキ兄さん!」

「ああ、逃げるぞチチスキ!」


 キョウカの強大な魔力に驚いたムネスキとチチスキは逃げようとする。


「逃がしませんわ!」


 キョウカは更に魔力を込める。

 その時だった。

 キョウカの意志に反して魔力の玉が揺らぎだす。


「えっ!? ちょ、ちょっと待ちなさい!?」


 魔力の玉が暴発しそうになり、慌ててキョウカは手の中の玉を離す。

 魔力の玉はそのまま揺らぐと大きくなる。


(まずいですわ! 打ち消さないと!)


 キョウカは魔法消去の魔法を使う。

 しかし、それも上手くいかず完全に消す事ができない。


 ボウン!!

 

 キョウカのすぐ目の前で魔力の玉が爆発する。


「きゃあああああ!!」


 叫び声を上げてキョウカは吹き飛ばされる。

 それを見て唖然とする周囲の者達。


「ムネスキ兄さん。良くわからないけど自滅したよ」

「チチスキよ。ど、どうやらその通りだな」


 呆れ顔でムネスキとチチスキはキョウカを見る。

 吹き飛ばされたキョウカは行き止まりの壁まで飛ばされぶつかった後、床に倒れている。

 特に外傷はない。

 実はキョウカは爆発した瞬間、身を守ろうと魔力の壁を作ったのである。

 その魔力の壁が大きすぎて弾き飛ばされただけだった。

 また、神族と同等であるキョウカの体は見た目以上に頑丈なので、肉体的なダメージは少ない。

 

「う、うう」


 キョウカは頭を振って上体を起こす。

 肉体のダメージは少なかったが無駄に大量の魔力を消費したため、疲れがどっと押し寄せてくる。

 キョウカは自覚がないが最初に使おうとした魔法は人間の国を20以上も滅ぼせるものであり、それを打ち消すために同等の魔力を使い、爆発から身を守るために強固な魔力の壁を作り、吹き飛ばされぶつかった時の肉体ダメージは自己修復のためにさらに魔力を使ってしまったのである。

 それに対して、ムネスキとチチスキは無傷で、全くの無駄に終わってしまった。


「キョウカ様! 大丈夫ですか! ミノタウロスが来ます!」


 恐怖の魔法により動くことが出来ないシズフェがキョウカに声を掛ける。

 言われてキョウカが顔を上げるとムネスキとチチスキが近付いてくる。


(早く起きないといけませんわね……。次は失敗できないわ)


 キョウカは気怠い感覚を振り払い立ち上がる。

 しかし、もう魔法は使えなかった。

 魔力を消費したというのもあるが、また失敗するのが怖かったのである。

 どれだけの魔法を使おうとしたのかキョウカに自覚はないが、暴発していれば袋小路に追い込まれた自由戦士達にも被害が出ただろうと想像できた。

 その事を考えるとキョウカは震えそうになる。

 役立たずが嫌で頑張ろうとしているが、空回りである。


「シズフェさん……。わたくしが相手をしている間に何とか逃げられないかしら? 助けを呼んで欲しいの」

「そんな、キョウカ様。無理です……」


 シズフェは震える声を出しながら首を振る。

 逃げるのは難しい話であった。

 シズフェは恐怖で足がすくんでいる。まともに走れない。

 どうにもならなかったのである。


「無理でもやるしかありませんわ」


 キョウカはふらつく足で前に出る。

 腕力でなら戦う事は可能であり、相手も武器を捨てている。

 勝ち目がないわけではない。


「行きますわよ」


 キョウカは前に出る。

 その動きはカヤの動きに比べるとあまりにもぎこちない。


「おっと! これをくらうのだな!」


 ムネスキは鎧の隙間から小さな袋を取り出すとキョウカにぶつける。

 キョウカは避ける事ができず、顔で受けてしまう。

 袋はキョウカの顔にあたると中から粉が飛び散る。


「何ですの? これ?」


 思いっきり粉を吸い込みキョウカは咽る。


「痺れ薬だよ。我が父がレーナに使おうと思って保管していたのを少し持って来たのだ。人間には強力すぎるから使うかどうかためらっていたのだがね」


 ムネスキは笑う。

 粉は女の子を無傷で捕らえるために持ってきた。しかし、神族にも効く薬を人間に使えば永久に動けなくなる可能性がある。

 そのため、先ほどまで使わなかったのだ。


(嘘ですわ……。体が……)


 ただでさえ、魔力を使いすぎて気怠い状態で、痺れ薬を使われたキョウカは体を思うように動かす事ができなくなる。

 それでも倒れないのはキョウカの意志がとんでもなく強いからである。

 キョウカは負けず嫌いだった。

 どんな事にも負けず挑戦する。

 しかし、同じ世代の女の子に比べて不器用なキョウカは失敗ばかりであった。

 出来ないのに無駄にプライドだけは高いため、嫌われる。

 それがキョウカである。

 カヤがいなければ完全に孤立していただろう。


「ぬふふふ、これで大人しくなったね。楽しませてもらうよ」


 チチスキがいやらしく笑う。

 キョウカは近づくムネスキとチチスキを睨む。

 プライドが高いキョウカは負ける事を認めない。

 それが立っていられる理由だ。


(負けられないですわ……。わたくしが倒れればここにいる方が大変な事になりますわ)


 シズフェ達を守るためにキョウカは歯を食いしばって立つ。

 だけど、立つのが精いっぱいであった。


「良い目だ。なかなか楽しめそうだ」


 近づいたムネスキがキョウカに手を伸ばす。


(ダメだわ……。カヤ……。助け……)


 キョウカが泣きごとを言いそうなった時だった。

 キョウカとムネスキの間に誰かが立つ。

 

「な、何だ? お前は?」


 急に誰かが割って入ったのでムネスキが驚きの声を出す。

 キョウカも驚きその者を見る。

 その者は鉄仮面を被っているが人間の男性のようであった。


(誰? いえ、わたくしはこの殿方を知っている……)


 キョウカは鉄仮面の男を見て安心してしまう。

 彼ならば助けてくれる。

 不思議とそう確信するのだった。 





(えーっと? 爆発音がしたから、急いで駆け付けたけど、どういう状況なんだろう?)


 クロキは首を傾げる。

 レイジ達を追いかけて迷宮に入ったクロキは道に迷ったのである。

 これはまずいと思ったクロキは一度戻る事にしたのである。

 その途中で爆発音が聞こえたので駆け付けたらレイジの妹であるキョウカがミノタウロスに襲われようとしていた。

 そして、慌てて間に入ったのである。

 クロキはキョウカを見る。

 すごく具合が悪そうであった。

 いつも一緒のお付きのメイドの女の子が何故かいない。

 その事を不思議に思う。

 クロキはキョウカの事を知っている。魔法がまともに使えないのでいつも待機しているはずであった。

 だから、危険な迷宮に入る事はないはずなのだ。

 

「貴方は……」

「えーっと、助けに来ました」


 クロキはミノタウロスを警戒しながら答える。

 情報が確かならキョウカは滅多に他者を覚えない。

 付き合いの浅い人間は一時的には覚えるがすぐに忘れるらしい。

 これはナットが得た勇者達の情報である。クロキの事も覚えていない可能性が高い。

 だからクロキは返事をしたのである。


「その声はやっぱり……。どうして貴方がここにいるのですの?」


 しかし、キョウカはクロキの事に気付く。


(えっ、気付かれた!?)


 クロキは驚く。

 これでは鉄仮面を被る意味がない。


「何をごちゃごちゃ話をしている!」


 突然、ミノタウロスの一匹がクロキに掴みかかる。

 クロキは少し体を動かし、その手を避けると素早く足払いをかける。

 

「へっ!?」


 掴みかかろうとしたミノタウロスは間抜けな声を出すと空中で逆さまになる。

 そのミノタウロスの角をクロキは指で軽く弾き回転させると、もう一匹のミノタウロスにぶつける。


「「ブモウ!!」」


 2匹のミノタウロスは変な声を上げながら重なって倒れる。

 周囲の戦士達から驚きの声が出る。

 無理もない事であった。突然現れた鉄仮面の戦士が凶悪なミノタウロスを転ばしたのだから。

 驚いていないのはキョウカだけであった。


(まずい……。これじゃあ正体を隠した意味がない。でも自分しか戦える者がいない……)


 クロキは少し迷い覚悟を決める。

 こうなった以上は戦うしかない。

 後は仮面の戦士でごまかす。


「あの、下がって下さい。後は自分が戦うよ」


 クロキはそう言うとキョウカに背を向けてミノタウロスを見る。

 ミノタウロスはすでに起き上がっていて、クロキを見ている。

 

「ムネスキ兄さん……」

「わかっているチチスキ。何者だ? お前?」


 ムネスキとチチスキと名乗ったミノタウロスは下がると落ちている斧を拾う。

 様子からクロキが只者ではないとわかったのだろう。


「ええと、名もないただのどこにでもいる自由戦士です……。覚えてもらわなくても良いです」


 自信なさそうに答えるとクロキは背中の剣を抜く。ドワーフ製の剣だ。

 魔力は帯びていないが、かなりの業物である。

 ミノタウロス達も斧を油断なく構える。


(魔法の斧か……。この剣じゃ受けきれない。それに装備もかなり良い)


 クロキの見立てではミノタウロスが持つのは青銅製の魔法の武器だ。

 いくらドワーフ製の業物とはいえ、魔法のしかも重量がありそうな斧を受ける事は難しい。

 また、鎧も魔法の品のようであった。

 もちろん、クロキなら鎧の隙間を狙える。

 しかし、出来る限り実力を隠したいので迷う。


(さて、どうしよう? できれば退いて欲しいな)


 実力差を感じ取り、退いてくれるのならクロキは追わないつもりである。

 しかし、ミノタウロスから逃げる気配はない。


「ふん、少しはやるようだが、たかが人間! 我ら兄弟の敵ではない! チチスキ!」

「わかっているよムネスキ兄さん! 両手両足を斬り落として嬲り者にしてやる!」


 ミノタウロス兄弟は笑ってクロキを見る。

 先程は油断したからだと思っている。たかが人間に負けるはずがないと確信しているようであった。


(退いてくれないか……。なら、やるしかない。武器を向けてくる以上は覚悟を決めてもらう)


 クロキは踏み出すと距離を詰める。

 ミノタウロス兄弟は斧で迎え撃とうとする。

 近づくクロキに斧の刃が迫る。

 その刃が当たる寸前でクロキは止まる。

 斧は空を斬り、2匹のミノタウロスの体勢を崩す。

 その隙にクロキは2匹のミノタウロスの間に入る。

 

「何を!!」


 2匹のミノタウロスは慌てて体勢を戻すと斧を振るう。

 そのミノタウロスの前でクロキは回転する。

 目の前をクロキの剣と外套がちらつき狙いが外れる。


「チチスキ……」

「ムネスキ兄さん……」


 斧を振るった後、呆然としてミノタウロス達は互いの名を呼ぶ。

 ムネスキの斧がチチスキの首に食い込んでいる。

 チチスキの斧がムネスキの首に食い込んでいる。

 全てクロキの狙い通りであった。

 2匹のミノタウロスは仰向けに倒れ、そのまま動かなくなる。


「さすが、やりますわね……。カヤが認める程の技、わたくしも認めざる得ないようですわ」


 クロキの後ろからキョウカの声が聞こえる。

 振り向くとふらつく足でキョウカが近付いている。


(完全に正体がバレているみたいだ……。だけど、ここは名もなき鉄仮面の戦士で押し通そう)


 クロキはそう決める。

 いざとなったら逃げれば良いのだ。


「なぜ、貴方がここにいるのかわかりません。だけど、おかげで助かりましたわ……」


 そう言うとキョウカは倒れそうになる。

 慌ててクロキはキョウカを支える。


(うわっ!? 柔らかい、それに良い匂いがする)


 クロキはキョウカを抱き支え、その柔らかさを堪能する。


「お願い……。わたくしを地上まで連れて行っていただけないかしら?」

「ええ……?」


 お願いされクロキはキョウカを見る。

 キョウカはクロキの胸の中で気を失っている。

 その顔はとても安心しているようであった。


(参ったな。でも仕方がないか)


 クロキは剣を背中にしまうとキョウカを抱きかかえる。

 お姫様抱っこだ。

 肩に担いだ方が、片手が自由になるからそうすべきだが、何故かそんな気になれなかった。

 見ると自由戦士達が動き始める。

 クロキは知らないが、ミノタウロスが死んだことで恐怖の魔法が解けたのである。

 倒れている者も起こしてやれば動けるだろう。


(さて、戻るか……)


 キョウカを抱えたクロキは来た道を見る。

 出来るだけ早く迷宮を出た方が良さそうだった。 



 

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