寝話─しんわ─

───過去詩モチーフ───


夜の闇に紛れさせた

偽れない真実を


眠りゆくきみの耳に

そっと忍ばせて


今宵も



───現在詩───


安らいだ眠りに身を委ねる

きみの傍ら

眠れない夜は更けていく


遠い高速道路から聞こえる

走行音


だんだんと明け始める夜の

カウントダウンのように

喧騒が近づいてくる


きみが目覚める前に

眠りにつく僕にだけ


語られる夜の神話を

いつかきみにも

聴かせてあげたい


そんなことを思う

眠れない夜の幻想


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る