かくれんぼ
───
夕まぐれ
鬼はいつまで待ってもやってこない
少女は独り稲穂の影で
つかまえに来てくれるはずの
鬼をじっと待っている
───現在詩───
黄金色に揺れる稲穂に身を隠す
少女の横顔を夕陽が染める
もう、いいよ…。
震える胸に手を当てて
鬼が来るのを待っている
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