第4話 開戦

「列を崩すな!長年結界で調査できなかったSが調査できるんだ!最後まで行くぞ!!!」


ウォォォォォ!!!と、冒険者たちの雄叫びが響く。それを隠れ、聞きながら思ったことは


家ってダンジョンだっけか?


まぁ、結界は多分ログアウトしてる間に城が攻めいられないよう使ったスキルだろう。

俺がこのゲームのキャラに転生?したのかは知らんが、それがきっかけになったのだろう。

あ、そうそう、これ夢じゃなくて現実ですわ。確実にね。

この身体に何しても起きる気配がないから夢じゃないし、ま、ゲームの中に入りたいって思ってたかラッキー!


「レイ様」

「何だ?」

「ここにいるゴミ共の数を私の魔眼で見たところ……まあ、数だけを集めたのでしょう。2千個ぐらいあったので【スキル・蝙蝠の宴】で殲滅しても?」


そっか、ミラの魔眼って解析特化の魔眼なんだっけ。

蝙蝠の宴は吸血姫のミラが使える固有スキルで、対象者全員の影を蝙蝠に変えて襲わせるという鬼畜スキルだ。

ちなみに対象者、魔眼で解析出来た者=ここにいる冒険者すべて。


「いや、半分だけにしてくれ、お前達全員で1千人倒して残りは俺がやる」

「お手を煩わせるわけには………」

「いや、なに、少しは力を見せつけないとな?」

「了解致しました」


さて、俺も準備しておく


「【スキル・鬼神脚】」


このスキルは蹴りの攻撃力を25倍にし、移動速度も25倍にするというこれまた鬼畜スキルだ。

+─────【スキル・拡張音】&【スキル・威圧】


【人間どもよ、断りもなく我の城に足を踏み入れるとは…………覚悟はできているんだろうな?】


そう冒険者たちに語りかける。

ま、予想通り冒険者達は慌てた様子で隊列を組み直す。


「っ!?何だ!どこからだ!各部隊報告しろ!」


「第1班異常なし!」

「第2班異常なし!」

「第3班異常な──────


「【蝙蝠の宴】発動」


─────ひ、な、なんだァァァ!!??!?く、来るな!!」


最初に餌食になったのは3班の隊長らしき人物。

持っていた剣でコウモリを切っていくが、切っても切っても増え続けるコウモリに血を吸われ続け────


「あ、あが、」


干からびて死んでいった。


さあ、開戦だ!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る